FX初心者のためのお助け知識

【単純明快!】初心者だからこそやってほしいトレンドライン分析

ようこそ!管理人のみそこんぶです。

 今回はテクニカル手法の一つである「トレンドライン分析」について書いていこうと思います。

 トレンドラインをチャート上に引くことは非常に簡単なため、この手法は初心者にもおすすめできるものの一つになっています。しかし、簡単に引けるがために混乱する点もあるので一つ一つ整理しながら実際のトレードに反映させていってください。

 【注意!!】トレンドラインは非常に強力な基準にはなりますが、テクニカル手法はいくつかを組み合わせることで初めて一定の勝率を確保できるエントリーの根拠になります。是非、他の手法も合わせて勉強してみてください。

 では、始めましょう(^^)

「トレンド」と相場の「状態」

 トレンドラインの言葉の中にある「トレンド」ってそもそもなんでしょうか。

 SNSやニュースなどでも頻繁に聞く言葉ですが、一般には「流行」といった意味で使われていますよね。では、相場でいう「トレンド」とはどういう意味になると思いますか。

・・・・・

 正解は・・・「相場の向かう方向」という意味で使われます。トレーダー達の買いたい(or 売りたい)気持ちという意味では、流行りと言っても良いかもしれませんね。 

 そんな流行り廃りのある相場は、大きく分けて下記の3つの状態に分けられます(図-1)。必ず3つのいずれかに属しているため、自分が今どんな状態の相場で取引しているのかというのも併せて確認してみてください。

  • 上昇トレンド
  • 下降トレンド
  • レンジ(揉み合い)
図-1 相場の状態

 実際の相場のニュース等では、その状態を表現するために「今は上昇トレンドの真っ最中です。」というような言い方をします。

 トレードを行う際は、それぞれの相場で戦略を立てる必要がありますが、トレンドラインが有効な武器になるのは、トレンドが発生している時、つまり上昇トレンドと下降トレンドの最中です。

トレンドラインの引き方

 では、具体的にトレンドラインはどのように引けばいいでしょうか。そのやり方は非常に簡単で次の通りになります(図-2)。

〇右上がりに安値を結ぶ  → 上昇トレンドライン (図-2)

〇右下がりに高値を結ぶ → 下降トレンドライン(図-3)。

図-2 上昇トレンドラインの引き方
図-3 下降トレンドラインの引き方

 これらのラインはそれぞれ「サポートライン」「レジスタンスライン」の役割を果たしています。

  • サポートライン ・・・・・値動きがそれよりも下がらないように支える線(図-2)。
  • レジスタンスライン ・・・ 値動きがそれよりも上がらないように抑える線 (図-3)。

 そのため、トレンドライン近辺は方向の予測を立てやすく、有力なエントリータイミングになります。また、トレンドラインを超えた場合、そのトレンドの勢いがなくなっていると判断することができるため、利確や損切の判断基準としても有効です。

同時に覚えたい「チャネルライン」

値動きには3つの状態があると先ほど紹介しましたが、いずれの場合も2本の平行線に挟まれて動きます。1本は先ほど紹介したトレンドライン、そして反対側にある線を「チャネルライン」と言います。

 チャネルラインは、トレンドライン側の対となる位置の高値(安値)に沿うように描かれる線で、値動きの通り道を予測しトレンドライン同様にエントリーや利確の基準にも使用できます(図-4)。

 とはいっても、チャネルライン側での反発を予測したエントリーは、トレンドとは逆方向になるため、基本的には利確の目安に使うことをお勧めします。

図-4 トレンドラインとチャネルライン

 また私の経験上ですが、チャネルラインはトレンドラインに比べてやや大雑把に意識される傾向が有ります。そのため、チャネルライン側での売り買いの攻防があった場合、値動きが瞬間的に大きくなったり、じりじりと上げる(下げる)展開になりやすいです。

 そういった側面からも、チャネルライン側でエントリーする際は、他の根拠と合わせる(ダブルトップの形成やローソク足の大きなヒゲの確認)等をして注意しながら行ってください。

トレンドライン・チャネルラインで分かること

 値動きはトレンドライン・チャネルラインに挟まれるような形で動いていくことを説明しました。

 では、ラインの間で動く値動きを見て読み取れることはどのようなことがあるでしょうか。上記にもいくつか記載しましたが詳しく見ていこうと思います。

 チャート上でトレンドライン分析を行う利点は、簡単に見つかる点だけを挙げても以下のようなものがあります。

  • エントリーしてはいけないポイントの見極め
  • 波の勢いの把握と転換の予測

エントリーしてはいけないポイントの見極め

 エントリーポイントの予測については図-4でも説明していますが、この情報から得られる最も大きな恩恵は「エントリーしてはいけない地点を把握できる」という点にあります。

 図-5をご覧ください。これは図-4の時と同じ地点のチャート形状になりますが、値動きがトレンドラインからチャネルラインへ往復しているのを確認できると同時に、その往復経路がそれぞれ異なるという事も読み取れます。

図-5 トレンド内での波の動き

 このような事から、トレンドラインとチャネルラインの真ん中周辺は不規則な動きになりやすく、取引が行いにくことが分かります。

 これが分かれば、期待値の低いエントリーをすることなく損切額を抑えることができるので、この点についてはトレンドラインを引く大きな利点の一つになると言えます。

波の勢いの把握と転換の予測

 波の高値や安値がトレンドライン・チャネルライン上に重なるというお話をしましたが、波の勢いが弱まるとライン上に高値や安値が現れなくなり、より傾斜の緩い波へと変化していきます。

 具体的な例を図-6でご覧ください。図にあるトレンドの最後の2つの波は高値がチャネルラインに届いていません(赤丸)。これは上昇する波の勢いが弱まっていることを示し、さらにはトレンドが崩れる予兆とも言えます。

図-6 トレンドの勢い

 このように、トレンドラインを描くことで波の勢いを視覚的に把握し、波の転換を前もって警戒することができます。これを利用して、「波の勢いが弱まったら(チャネルラインに届かなくなったら)、次のトレンドラインを始点とする波は見送る」というようなルールを作るのも良いかもしれません。

 勢いが弱まり波が次の状態(上昇トレンド→レンジ等)に変われば、また別の基準をもってトレードを行う必要があります。その転換時の目安としてもこれらの特徴は非常に有効です。

注意!トレンドラインの引き方

 トレンドラインが簡単に作図でき、様々な有効な使い方ができるという事を分かっていただけたかと思います。

 しかし、そんなトレンド・チャネルラインにも欠点が存在します。それは・・・

「図の見方によっては無限に引ける」

 という点です。トレンドラインを使い始めて間もない方なら心当たりがあるかと思います。という私もトレンドラインを使ってみようとした時は、ここも!ここも!ととりあえずラインを引いてみて結局どれを基準にすればいいのか分からなくなっていました(-_-;)

 この問題の解決策ですが、結論を言ってしまえばラインに正解はありません。

 しかし、いくつかの注意点はあります。トレンドラインに限らずテクニカル手法全般に言える事ですが、「多くの人が意識するかどうか」をそれを採用する基準の一つにしてください。

 市場の性質上、多くのお金が動いた方向に値は動くので、どのラインがより多くの人に意識されるのかという事を気を付けてみるとある程度有効そうなラインを絞ることができます。

 具体的には次のような点に注意してみてください(図-7)。

    〇複数の点で値が接しているラインを探す。

        → 何度も意識されている証拠だから。

    〇大きな時間足(1時間足以上)に視点を固定する。 

        → 大きな視点のみを基準に取引している勢力もいるから。

    〇緩やかな傾斜(45°目安)のラインに絞る。 

        → 突発的な変化は不規則な挙動になりやすいから。

図-7 トレンドライン作図時の注意点

 作図については、慣れることである程度そのラインの重要性が分かるようになってきます。どんどん引いて、結果がどうなったのかを一回ずつ振り返るようにしてみてください。

ここだけは見逃さないで!具体的なエントリーポイント

 さて、トレンドラインについての説明もそろそろ終わりです。

 最後に、上記で説明したいくつかのポイントを図に示したいと思います(図-8a,図-8b)。図中の4点に着目したエントリーは私自身も意識していて、期待値は高いと思います。

 実際のチャートでも1日に1,2回(15分足以上のサイズの波でも)は遭遇するパターンですので是非探してみてください。

図-8a 意識したいポイント①
図-8b 意識したいポイント②

終わりに

 以上がトレンドラインについての概要、活用法等でした。

 非常に単純で分かりやすいトレンドラインは、複雑に見える相場環境を単純に見せてくれるだけでなく、他のテクニカル手法との組み合わせもしやすいという特徴を持っています。

 最初にも言いましたが、テクニカル手法はいくつかを組み合わせて検証していくことで勝率を上げていくことができますので、トレンドライン分析に慣れてきたら是非他の要素も取り入れてみてください。 

 では、以上です。お疲れさまでした(^^)