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ん?なんで値が飛んでるの??
ようこそ! 管理人のみそこんぶと申します。
トレードを始めてみようと思いチャートを見た時に、所々に空白になっている箇所を見た覚えはありませんか?いきなり値が飛んで大きく動きがあったいうところです(図-1)。

このような事が起こる原因はいくつかありますが、その代表的な事象の一つが
「経済指標の発表」です。
突発的な値動きで少し怖いと感じた方もおられると思います。
しかし、ご安心を!!経済指標に関しては発表される時間やその種類が決まっています。
つまり、これは回避、もしくは利用することができる要素の一つになり得るのです!!
(こちらのサイトは初心者、少し慣れた中級者向けの記事を掲載していますので、私は回避することをお勧めしています。)
さて、どのように対処するにしろ、それについて知らなければどうしようもありません。経済指標とは何なのか、値動きに影響するのはどんな時なのか、代表的なものはどのようなものがあるのか、一緒に勉強していきましょう(^^)
そもそも経済指標ってなに??
まず、経済指標とは何者であるかという事から始めましょう。
経済指標とは、各公的機関等が発表する経済状況を数値化したパラメータです。
少し分かり辛いでしょうか。要は、各国が発表している自国の経済状況(貿易や金利、雇用状況等)の通信簿だと思ってください。
その種類は多く、各国がそれぞれ更新していくので頻繁に発表されます。そのため、自分が扱う取引通貨ペアに関係ある国の発表は見逃さないようにしていきましょう。
値動きに影響するのはどんなとき??
先ほど、経済指標は各国の通信簿だといいました。では、その通信簿の評価が悪ければ、図-1のような急な値動きが生じるということでしょうか。
実はそうではないんです。経済指標が悪い=突発的な値動きというわけではありません。「指標が悪いから」というのは半分正解で半分不正解になります。
では、指標がどんな時に市場に急なインパクトを与えるんでしょうか。
その答えは、
「市場の予測と比べて数値が違えば違うほど瞬間的な値動きに影響を与える」という事になります。
証券会社、金融機関(インターバンク市場)等は、それぞれ各社で経済の分析部門を持っており、そこに在籍するアナリスト等が市場を予測し大きなお金を動かしています。
そんな中で、その専門家たちが予想していた数値と大きく異なる結果が発表されると市場に大きなインパクトを与えるのです。
経済指標予測は、証券会社や通信社等の各HPで予め確認することができます。指標を警戒するときは、前回の数値と合わせて前もって確認しておければいいですね(図-2)。

経済指標を確認しよう
私はDMM証券で取引を行っているので、図-2ではそのサイトから抜粋したデータを参照しましたが、経済指標とその予測は様々なページで確認できます。
先ほども記載しましたが、予測は各社ごとで発表しているためページによって多少予測値に違いがありますが、大きな違いはありません。そのため、どこのHPで確認しても問題は無いかと思います。
例として、ここでは私も参照しているHPを3つ記載します。
・DMM.com証券 https://fx.dmm.com/market/indicators/
・Yahoo!ファイナンス https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/
・みんかぶFX https://fx.minkabu.jp/
これだけは注意しておこう!重要な経済指標[6選]
さて、次はいよいよ具体的にどのような指標が市場では意識されるかを見ていきましょう。
ここでは厳選して、各国共通の指標を3つ、アメリカの指標を3つ紹介します。数ある中のたった6種類ですが、これらを意識するだけでも大きな値の変動によるリスクを回避できます。ちなみに私はこれらの指標でだいぶ痛い目に合っています(-_-;)
市場参加者が必ず確認するといっても良いほどの代表的な指標なので、ぜひ毎回確認してみてください。
5-1.各国共通の経済指標
GDP(Gross Domestic Product,国内総生産)
ニュースでも頻繁に話題に上がる経済指標です。各国で一定期間内に生み出された所得や生産額(商品の付加価値)に基づき計算される値です。
国の経済力の目安とみられることも多いため注目されます。四半期ごとに公表されますので確認してみてください。
消費者物価指数(CPI、Consumer Price Index)
購入されたサービスや商品の物価の動きを把握するための経済指標です。インフレ率等の分析によく用いられ、その国の生活水準の変動を表す値とも言えます。
公表は毎月の頻度で行われています。
小売売上高(Retail Sales)
小売業における売り上げに関する指標です。個人消費支出の動向を見るために用いられます。GDPの50%以上を占めている個人消費の動向を把握するために重要視されます。
こちらの公表も 毎月の頻度で行われています。
5-2.米国の経済指標
雇用統計
米国の雇用状況について示した統計です(どれくらいの人が就職して、失業しているか等)。一口に雇用統計といってもその項目はいくつもあるのですが、中でも注目されるのは次の二つです。
- 失業率(労働人口のうちの失業者数)
- 非農業部門就業者(農業を除く産業部門従事者数)
これらは、米労働局が全米の企業や政府機関に対して行う調査で、金利の決定にも影響を及ぼすほど重要視されている指標です。
雇用統計は基本的には毎月の第一金曜に発表されます。
ADP雇用者数
こちらは、米国のADP社が公表する雇用者数の動向を調査した指標です。こちらの値も米労働局による雇用統計と同じく全米の企業を対象に調査されたもので、強い市場への影響力を持ちます。
また、雇用統計の2日前に発表されるため、雇用統計の先行指標として注目されます。
ISM非製造業景況指数(ISM Non-Manufacturing Report on Business)
ISM( 米供給管理協会 )が公表する非製造業を営む企業へのアンケート結果を数値化したものです。
景気の拡大、後退を予見する先行指標として注目されます。
公表は毎月の頻度で行われています。
6.経済指標をどう活用していくのか?
いかがでしたでしょうか。以上が最低限知っておいた方がよい経済指標の概要と具体例でした。
もう数か月以上市場に参加している方ならご存じでしょうが、経済指標の発表の瞬間(特に今回挙げた6つ)は為替市場がお祭り騒ぎになります。その結果、50pips~100pipsの値動きがあるなんてこともよくあるんです(+_+)
しかも、その動きは1方向に進むというわけでもなく、大きな振り幅で行き来するような動きになることがよくあります。
そんな乱高下に巻き込まれては、仮に上級者であっても利益を取ることは困難でしょう。
本ページの初めにも少し触れましたが、私はこれらの指標の際はリスクを回避する(取引をしない)ことを推奨しています。値幅があってもったいないと思うかもしれませんが、相当に自信のある時以外は避けた方が無難でしょう。
明日になればまた新しい波ができます。リスクを回避しながら、市場を見て新たな取引を楽しんでいきましょう(^^)